もう見慣れましたね、9100グレードのDURAACEコンポ。
ワタシもロードバイクにシャドータイプのリアディレイラーがもの凄く違和感有ったんですが、、、今はそれほどでも無いです。
さて、弱小小売店の輪心でも何セットかお売りさせていただいたんですが、、、
9100グレードにフルモデルチェンジされた最高級ロード用コンポについて、フルコンポ総取っ換えされたお客様が最も高い評価をされたポイントは、、、
デザインです(笑)
ええっ?!下位グレードと同じようなカラーリングになっちゃったんで何処でも悪口しか書かれてないのに?!
いえいえ、そこが一部のお客様にはすこぶる高評価でした。
初回ロット発注されたお客様は皆さまおっしゃいます、
「これならコソっと換えても家族にバレない」
あ~なるほど、そっちですか。。。(笑)
ちなみにこのクランク、右足側は太くてゴツいんですが、左足側のデザイン(写真撮るの忘れました)は細いままなんですよね~
なんで、チェーン外すと、す~っと右クランクが下に回ります。
右クランクアームの方が重いから。。。
まあ、でも9000グレードクランクにパワーメーター用にセンサー後付けしたりして重量差が出ても問題無かったんでエエんですかね?
あと、STIレバーが大きくなりましたね。
正確には、ブラケットが長くなったんでレバーが遠くなりました。
んで、ワタシも組むとき最初っからレバーのアジャスト調整めいっぱい寄せました。
こちらのお客様はブラケット握ったときにポジションが遠くなってしまうのを避けるため、ブラケットをちょい上向きに付けました。
でも身長160cm以下の(手の小さな)お客さまには、、、9000グレードの方が扱いやすいですかね?!
あとブレーキキャリパーですが、、、
ブレーキかけるとニョキっと補強ブレースが見えます。
こいつメチャメチャ効いてますね、ブレーキタッチが最高に良くなりました。
9000グレードのブレーキキャリパーも十分良かったんですけどね。。。
ちなみに、9100コンポ入れ替えたフレームの1台はBHでした。
フツー、変速アウターワイヤーをブチ込むときアウターキャップをあらかじめ差し込むもんなんですが、、、
BHはアウターキャップ無しで、直接アウターワイヤーをブチ込むデザインでした。
コイツが最新のコーティングされたインナーワイヤーと相性最悪でして、、、
ドリルで穴広げてライナーを通しました。
リアディレイラー側からもライナーを通して、、、
BB裏でキレイにつながるようにしました。
フロントディレイラーも同様に。
めっちゃ時間かかったし。
でもお陰で変速の調子がメッチャ良くなりました。
BHはワイヤーの取り回しが宜しくないんで自転車屋泣かせですね、、、
最新のフレームは変更されていることを願っております。
と、思ったら別のお店さんで2017年モデルBH組んでるブログ見たら同じようなコトされてましたんで相変わらずイケてないようです。
最近の自転車屋はドリル必須になりましたねえ(笑)
フレームに乗っかってドリルを構えるトコロなんてお客さまには見せれませんな。
あと、ワタシ的に9100コンポになって一番評価高いのは、フロントディレイラーです!!
性能的には9000コンポと全く変わらんのでしょうが、構造が根本的に変ってしまいました。
これは革新的だと思うんですけど。。。あんまし評価されてませんね(笑)
めいっぱい要約してご説明しますと、、、
従来のフロントディレイラーは、チェーンのガイドプレートを動かすのにパンタグラフを直接ワイヤーで引っ張ってました。
これが9100のフロントディレイラーは、パンタグラフを引っ張るのにリンクを1個追加して、そのリンクをワイヤーが引っ張るという構造なんですよ。
ちなみにコレ、DI2式フロントディレイラーの動きを、、、機械式に戻しただけで~す。
下の写真をご覧下さい。
ワイヤーの取り回しは、、、コレで正解ですから。
おそらく自分で変速調節出来るヒトほど、この写真見てワケが判んなくなるかと。
でも上の写真で、、、ワイヤー間違ってませんから(笑)
ちなみにこのフロントディレイラー、フレームにもの凄く優しい(はず)です。
BHみたいにフレーム側の直付け台座までカーボン製ってやつにとって、
「フレームにかかるストレスがもの凄く少なくなる=フレームの寿命が延びる」
ってことですから、これだけでも9100コンポに買い替える価値が有るってもんですよ。
あと、これだけ可動部が小さくなったんで「フロントディレイラー内蔵式フレーム」が出来そうですねえ?!ワイヤーの取り回しも内蔵を意識してるのかも?
で、リアディレイラーと。
まあ、シャドータイプって構造は従来のディレイラーハンガーのデザインだとあんまし意味がなく、ダイレクトマウント式のフレームになるとメリットが倍増します。
ので、今はまだお客さまの(シャドータイプになった)メリットは少ないですかねえ。
特徴としては、、、
チェーンの長さがめっちゃシビアになったんですが、バッチリ合わしたら9000グレードよりも変速性能は上がります。
あと欠点ですけど、振動で取り付けボルト2つが緩みやすいです。
MTBほどじゃ無いとは思いますが、、、
また欠点ですけど、振動等で(?)インナーワイヤーが切れやすいです。
コレもMTBほどじゃ無いとは思いますが、、、
そういえばリアディレイラーも上半分が動かなくなったんで、「リアディレイラー上半分内蔵式フレーム」が出来そうですねえ。意味無いか?!
もうひとつ、リアディレイラーのガイドプーリーが(MTBの技術だった)ナローワイドチェーンリングの技術を利用してますねえ。やるなあシマノ。
でもやっぱ、、、まだお客さまの(シャドータイプになった)メリットは少ないですかねえ。
あ、そうそう、
フロント・リア両ディレイラー性能向上のお陰で、アウター・ロー(下記写真の変速組み合わせ)が使いやすくなりました。
信号のゴー&ストップでアウター・ローを多用するおっさんライダーにはポイント高いですね!
なんだか今回の記事、えらい長くなっちゃいましたね。
でもまあ、DI2全盛の今ですけど、、、ワイヤー式も頑張って進化してるってことを言いたかったんですわ。
9000グレードから9100グレードへの進化はけっこう頑張ったと(自転車屋的には)思います!
文句付けるとしたら、
くらいでしょうか(笑)
BHのお客さまは9000から9100へ組み替えてくれたんですけど、満足度はだいぶお高いそうですよ~!
輪心のHPもよろしくお願いしま~す!
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