君は、Doriano・De・Rosa(ドリアーノ・デ・ローザ)という男を、知ってるかね?
そうか、知らないか。
では、、、
Ugo・De・Rosa(ウーゴ・デ・ローザ)という人物は知ってるだろう?
♥マークで有名なロードバイクブランド、De・Rosa(デローザ)の創始者だ。
彼は12歳のときからフレームビルダーとして修業を始め、
18歳でDe・Rosaブランドを立ち上げ、
彼自身が造り上げたDe・Rosaフレームを駆る選手がツール・ド・フランス、
ジロ・デ・イタリアはもちろん世界選手権でも数えきれないほどの勝利を納めてきた
伝説のフレームビルダーだ。
(ちなみにレースメカニックとしても有名)
(ちなみにご存命です)
現在、De・Rosa社を受け継いだのがウーゴ・デ・ローザの長兄(ちょうけい)、
クリスティアーノ・デ・ローザ。
そして、、、
フレームビルダーとして、
ウーゴ・デ・ローザより直々に、一子相伝の奥義を継承したのが、、、
デローサで14歳から修業を始めた、次兄(じけい)ドリアーノ・デ・ローザという男だ。
ちなみに、ワタシもドリアーノ・デ・ローザ氏と会ったことは無い。
会話したことも無い。
ただ、彼が創り上げたフレームは、、、良く知っている。
2010年頃のDe・Rosa Titanio(チタニオ)を組んで乗ったことがあるからだ。
チタニオはワタシが今までに乗ったことがあるロードバイクで、3本の指に入る。
TIMEのZXRS
BMCのSLR01
そして、
デローザのチタニオ。
これがワタシの現時点でベスト3だ。
チタニオ以外でチタン製のロードバイクといえばライトスピードやパナソニックに乗ったことが有る。
が、、、それらとは全然キャラクターが違った。
ライトスピードやパナソニックはクロモリ製フレームのツーリング用、
の延長線上に有る上級モデルといったロードバイクで、しなやかで乗り心地が実に良かった。
ただ、ロードレーサーでは無かった。
チタンフレームがしなりすぎてスピードが乗らない。
ペダルを踏み込むと、フレームが大きくしなり、しなったまま変形したまま、、、
力を緩めてやっとフレームがしなる前の状態に戻る。
といった感覚だった。
まあ60歳過ぎて、こういうロードでゆっくり流して走るのも悪くは無いのだろう。
、、、と、思っていた。
チタンのロードバイクというモノはそんな感じなのかと。
んが、チタニオはまったく違った。
バリバリのレース志向で、もの凄い進む。
まさにロードレーサー、だった。
その感覚は独特で、、、
ペダルを踏み込むと、フレームが大きくしなり、、、
その反動でチタニオがペダルを「何するんじゃオラ!」と、強く押し返すのだ。
これをウィップ感というのだろうが、
カーボンフレームよりもチタニオの方が断然に大きくしなるのでウィップ感がハンパ無く強い。
なのでチタニオがペダルを押し返すタイミングでさらにペダルを踏み込むと、、、
「オラ!」
「オラ!」
「オラ!」
と、チタニオが倍返しにしてグイグイと前に進むのだった。
この感覚はアルミにもクロモリにもカーボンにも無い、デローザのチタニオだけが持っていた。
ロードバイクが持つものの奥深さ、イタリアの工業製品が持つものの奥深さを感じさせられたのだった。
ああ、
そうそう、
そのとき、
デローザのチタニオを創ってくれたフレームビルダーが
ドリアーノ・デ・ローザという男なのだ。
そして彼はデローザ社を離れ、2015年に自身のブランドを愛娘Martina(マルティーナ)と共にたちあげる。
それが、BIXXISだ。
、、、と、いうような話を
チタンフレームのロードを組みたいというお客様に(これより3倍くらい長い)お話しをしたところ、
「BIXXISに乗ってみたくなった!」
と、オーダー頂きました。
ありがとうございますm(_ _)m
ついでにオーダーするとなって驚いたのが、、、BIXXISがメチャメチャお買い得です!
だって、現行デローザのチタニオでトップグレード選んだら本体価格が税別で¥1,080,000もするのに、、、
BIXXIS PATHOS(パトス)はたったの¥600,000!
桁一つも安い。。。
さらに驚いたのがパトスのフレームセットの付属品、、、
あの、CHRIS KING(クリスキング)特注でパトス専用サイズのヘッドパーツが付いてます。
すげえ!!
クリスキングと結びつきが強い、あのSanta Cruzでさえヘッドパーツは汎用品使わされてるのに?!
なんでBIXXISの特注は受けたのかしら?!
そして日本に生まれてきた貴方は更にラッキー。
BIXXIS JAPANの方がパソコンでCAD使える人なんで、
デザイン考えてるとき(実は基本料金で自由にカラーオーダー出来る)
サービスで何枚でもイメージ図を創ってくれます!
とても助かりま~す。
今回の写真内でドリアーノ・デ・ローザ氏が手に持っているパトスは、お客様がオーダーされたものデス。
ちなみに、今回BIXXISを取り扱うにあたり
「ドリアーノ・デ・ローザ氏とネットでお話しされますか?」
と、お誘い受けましたが丁重にお断りさせて頂きました。
まあ、職人気質ってのは、ネ?
どう見てもドリアーノとかいうオッちゃん、
話が長くて、
メ
ン
ド
クサそうなんですもの。。。